インドの伝統的な遊び

インドの伝統的な遊び

インドで長く暮らしている方ならば、子供たちが外で、日本では見たこともないような遊びをしているのを、見たことがある人も多いのではないでしょうか。

私は一時期、インド人の友人の家に同居させてもらっていたので、インドの子供たちの「謎の遊び」を何度も見たことがあります。

今回は、インドの「遊び」を見たのちに、伝統的な遊びをいくつか紹介します。

1.インドの遊び

インドの遊びには、本来、神々と遊ぶという性格も込められており、南アジアの子供たちの遊びにも、神々を楽しませたり、占い的要素がみられるものもあります。

伝統的な子供たちの「遊び」は、富裕層でも、高価な遊具を用いるのでなく、身の回りにあるシンプルなものを用いて、遊ぶ傾向にあります。

  • 女の子の好む、人形を用いる遊びも、ぼろきれや藁、葉、土などを、ただ丸めて、目や鼻を描いたりすることが多いです。こうしたシンプルな人形ですが、宗教儀礼や呪術に用いられることもあり、神性を秘めたものとしてもみられます。祈りをささげた泥人形を川に流す儀礼は、インドで広範囲に行われており、こうした文化の中で暮らす子供たちも、自然と人形の中に神を投影し、遊ぶことが多いようです(例えば人形をシヴァ神にみたてるなど)。
  • 男の子は、活発な遊びを好みます。シンプルな陣取りゲームのようなものから、石蹴りや的あてなどを好むのは、どの国も同様なのでしょう。

元気に遊ぶ子供がいる一方、インドでは貧困ゆえに、家業の手伝いや、幼い兄妹の面倒をみる子供たちも、多くいます。こうした子供たちは、自然と家業を遊び的にこなし、家業に必要な技術や社会規範を覚えていく環境だといいます。

一方、大人の遊びは、純粋な娯楽が多いです。

なかでも賭博は、インドにおいて3000年以上の歴史をもっているといわれます。木の実やサイコロを用いたものから、トランプなどのカードゲームなど、様々なもので賭博をしています。賭博は、貧富の差なく、好まれています。町はずれのスラム近くで、ホームレスたちが輪になって、カードゲームを興奮して興じているのを、見たことがある人も多いのではないでしょうか。

もちろん、賭博以外の大人の遊びも、様々なものがあります。

南アジアでは、中世以降楽しまれてきたガンジファ(ganjifa)というカードゲームや、パチーシ(pachisi)というボードゲームなど、多様です。ただ、現代はこうした伝統的な遊びもありますが、ここにテレビやゲーム、映画、スマートフォンなどが個人に普及しており、遊びが個人レベルに分断されている傾向にあります。

必然的に、伝統的な遊びに興じる機会は減ってきているそうです。

次の項では、インドの伝統的な遊びを紹介します。

2.インドの伝統的な遊び

2-1.パチーシ(Pachisi)

ヒンディー語で「25」を意味するパチーシは、16世紀頃のインドで確認されており、インドを代表する伝統的なボードゲームです。すごろくに似ているといわれています。

サイコロの代わりに、6つのタカラガイ(代用品はあるようです)を用い、振ったカイの向きによって数値が決まり、最大値は25です。この数字により、自身の動かす駒のマス数が決まります。

計4人、2人ずつのチームで対戦します。

インド以外でも、アジア各国、西洋でも人気のゲームです。

2-2.ガンジファ(Ganjifa)

ガンジファは、イランやインドを中心に広まった、伝統的なカードゲームで、16世紀頃の資料で確認されています。

このゲームは、説明するにはとても複雑なので、動画の紹介にとどめておきます。

2-3.パラーンクジー(Pallankuzhi)

パラーンクジーは、古代から南インド(・ナードゥ地方が起源ともいわれています)を中心に親しまれてきたゲームで、2人で楽しむものです。

7つのくぼみがある、2つのボードを用います。

駆け引きのいる頭脳ゲームです。

2ー3.ラトゥー(Lattoo)

ラトゥーは、日本でもお馴染みのコマで、インドでも同様の遊び方をします。

2-4.カンチャ(Kancha)

カンチャは、屋外で行う遊びで、ビー玉を用います。

枠外に飛ばしたビー玉を、最も集めた人が勝者となり、ビー玉をもらえます。

2-5.カバディ(Kabadhi)

カバディは、2000年以上の歴史をもつ、子供から大人まで楽しめる、インドのナショナルスポーツ(国技)で、人びとに広く楽しまれています。

世界大会も開催されており、世界に広まったインド発のものです。

道具を使わないため、貧しい人でもプレイでき、7-12人のチームで行われます。

息継ぎをせずに「カバディ」を連呼しながら相手にタッチすると、ポイント(触れた相手を退場させる)となります。

3.インドの伝統的な遊びのまとめ

この他に、インドでよく見る遊びとしては、一番人気のスポーツ、クリケットです。クリケットは、イギリス統治期に広められ、インド人にも人気のスポーツとなり、現在も街中で遊んでる子供や大人をよく見ます。

都市部では、伝統的な遊びをする子供たちは、だいぶ減ってきているのかもしれません。私のインド人の友人の子供も、テレビゲームばかりしていました。

個人的には、ガンジーファのカードが独特で興味をもったので、友人に聞いてみたいと思います。また機会があれば、インドの伝統芸能を紹介させていただきます。

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