タタ財閥:歴代のグループ会長

タタ財閥:歴代のグループ会長

タタ財閥は、インドの3大財閥の筆頭に常に位置する財閥として知られています。その歴史は、イギリス植民地時代にはじまり、代々受け継がれ、企業グループとして様々な分野で拡大していきました。

今回は、歴代のタタ財閥の会長を追うことで、タタの成長の歴史を見ていきます。

1.タタ財閥

タタ財閥(タタグループ)は、を拠点とする企業グループで、インドの3大財閥の1つとしてあげられます。2019年の従業員数約722,000人、売上高約113億ドルです。

計100社以上の企業グループで、タタ・モーターズやタタ製鉄、IT、電力産業をはじめ、多くの産業に進出しています。

現会長職はラタン・タタ氏が暫定的に就任しています。

2.タタ財閥の歴代の会長と業績

①ジェムセトジー・タタ

シク教徒の家族に生まれたジェムセトジー・タタ(Jamsetji Nusserwanji Tata、1839年3月3日~1904年5月19日)は、タタ財閥の創始者です。彼は「インド産業の父」とも呼ばれ、現在、インドの経済に最も大きな影響を与えた一人で、当初は海運業で成功を収めました。

この海運業は1868年に創業され、この年がタタ財閥スタートの年と考えられています。この会社は、インド、イギリス、中国の3か国間の貿易を行い、綿織物やアヘンを交易品として、莫大な富を得ています。この時の商品であるアヘンは、アヘン戦争の際にも中国で流通したものとされ、タタの暗い歴史の一つとして語られています。

彼の偉業の1つとして、インド綿産業への貢献があげられます。当時、未開拓の地といわれ、安価な土地であったナグプールに製造拠点を置き、この地域の発展に大きく寄与しています。紡績、製織の改良を徹底して図り、大きく品質を向上させ、イギリスの綿産業へ打撃を与えたともいわれています。

彼は人生の目標として、次の4つを挙げていました。

  1. 鋼鉄会社
  2. 世界に通じる教育機関
  3. 水力発電
  4. ホテル

この中で彼が達成したものはホテルのみで、1903年に設立され、現在も「タージ・ホテル」グループとして残っています。

残りの3つの事業は、子供たちに引き継がれていくことになります。

②ドラブジー・タタ

ジェムセトジーの死後、跡を継いだのがドラブジー・タタ(Drabji Nusserwanji Tata, 1859~1932)で、会長職に就きます。ドラブジーはイギリスへの留学などで、当時のインド人が学べなかったようなさまざまな知識を得て、インドに戻ります。

ドラブジーは事業を継ぐと、父が目標とした事業へと進出していきます。彼は1907年に「タタ・スチール」、1911年に「タタ・パワー」を設立します。この2つの会社は、現在のタタ財閥の中核を担っている企業でもあります。

ドラブジーのもと、3つの綿産業の工場、タージ・ホテル、インド最大の民間セクターであった鋼鉄会社、3つの電力会社、1911年に設立されたインド科学研究所(父の最後の目標である教育機関)、1919年に設立されたインド最大の損害保険会社を運営し、さらに事業を伸ばしていくことになります。

③J.R.D.タタ

1932年のドラブジーの死後、跡を継いだのがJ.R.D.タタ(Jehangir Ratanji Dadabhoy Tata、1904~1993)で、38年に会長職に就いています。JRDは、インドで初の、飛行機のパイロット免許を交付された人物としても知られています。

彼の経営手腕は卓越したもので、彼のトップ就任後、タタ財閥の資産は1億ドルから50億ドル以上に成長しています。また、就任当初、14の企業グループであったタタ財閥は、彼が職を退くまでに傘下に95の企業を置くまでになっています。

その後、彼はタタ航空、エアインディアの前身となるタタ航空サービスを設立し(1953年、国有化される)、「インド航空産業の父」といわれています。

JRDは労働者の権利を重視し、1956年以降、福利厚生に力を入れ、8時間労働の原則や無料医療援助、労働者の事故補償制度を導入し、のちにインド政府も採用することになります。

彼が新たに設立した、その他の特に有名な企業としては、1945年のタタ・モータース、1968年のタタ・コンサルティング・サービス、1984年のタタ・インダストリーズなどがあります。

医療、芸術、都市衛生などの分野でも、彼の功績は目覚ましいもので、その功績においても讃えられています。

④ラタン・タタ

JRDの死後、跡を継いだのがラタン・タタ(Ratan Tata、1937~)で、1991年に会長職に就いています。

彼の会長就任後、財閥全体の総売り上げは40倍、利益は50倍を超えています。

後継者問題で揉めたため、現在も彼は会長職に就いています。

3.タタ財閥:歴代のグループ会長のまとめ

タタ財閥の歴代の会長の業績は、卓越したものばかりで驚いてしまいます。現在のラタン会長も、積極的な企業買収を行い、グループの規模を拡大しています。

3大財閥の中でもトップを走り続けるタタ財閥。今後の世界経済においても躍進することを期待して、今回の記事を〆たいと思います。

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