インドに古くから伝わる儀礼的床絵:ランゴーリー

インドに古くから伝わる儀礼的床絵:ランゴーリー

インドで長く暮らしている方ならば、祭などの時に、街の道路などに、色の付いた、または白い粉で書かれた絵を、みたことがある人も多いと思います。これはインド古くから伝わる民間儀礼で、インド中に広まっているっものなんです。

今回の記事ではこの民間儀礼、ランゴーリー(Rangoli)について紹介します。

本文の前に、動画を紹介します。この動画を観れば、思い当たる人も多いはずです。

1.ランゴーリーって何?

ランゴーリーは、主にヒンドゥー社会の、民間儀礼でみることができます。

伝統的に米粉石灰などを用いて描かれる儀礼的床絵で、一般的に、日常的に行われるものではなく、などの際に、家の前の道路などに描かれることが多いです。

宗派によっては、毎朝、床絵を描くものもあります。

1-1.呼称

ランゴーリーは、地域によってその呼称はさまざまです。ランゴーリーはインド全体、特に北インドを中心とした、儀礼的床絵の呼称です。

ベンガル地方だけでも、アルポナ(Alpana)、アルポノ(Alpano)、アルポン(Alpon)など、様々な呼び名があります。

タミル地方ではコーラム(Kolam)、ラージャスタン、マディヤ・プラデーシュ地方などではマンダナ(Mandana)、他にも地域ごとに呼称が異なっています。

ここで挙げた呼称でなくても、基本的には、地面に粉等を用いて図柄を描く文化は、全インドに広がっており、地域ごとの特色もあるようです。

1-2.ランゴーリー

北インド中心で行われている床絵文化を、ランゴーリーと呼びます。

地域ごとに差異はあり、呼称も異なることがありますが、北インドの特徴としては、米粉や石灰を水に溶くことなく、粉のまま用いて床絵を描きます。

カラフルな色がついた粉を併用することもあり、家の前に、大きく美しい床絵が描かれることも、しばしばあります。

私が住んでいたデリーも、このタイプの床絵が盛んな地域で、祭の時期になると、女性や子供たちが床絵を描いて、華やかな色どりを魅せてくれます。

こうした床絵の多くは、女性が儀礼の担い手として、描いています。

また、こうした床絵を描く行為自体が、呪術・宗教儀礼とみなされることが多く、床絵の儀礼的性格は、他の地域の床絵にもみることができます。

次の項では、ベンガル地方の床絵の特色を紹介します。

2.ベンガル地方のアルポナ

ベンガルのランゴーリー、アルポナ(Alpana)の特徴は、米粉を水に溶いたものを、指や筆などを用いて描くことです。

描かれる図柄としては、次の3つに類型されます。

  1. 季節の祭りに際し、その由来と関連する図柄が描かれる
  2. ブラタ(vrata)と呼ばれる、呪術儀礼に際し描かれる
  3. 人生の特定の時期に行われる、祝祭儀礼に際し描かれる

いずれも、縁起の良いとされる動物や図柄、のシンボルが、赤土や牛糞が塗られた土間などに、ダイナミックに描かれます。

③は円形の、抽象文様で描かれることが多いようです。

それに対し①と②の場合は、特定の神々や神話、儀礼に関連する象徴的な文様が、それに伴う語り言葉や呪いの言葉に合わせて描かれます

オリッサ州のジョティ(Jhoti Alpana)などの床絵も、米粉を水で溶く技法などの点で、このベンガル地方のアルポナと類似しています。ただ、相違点としては、ジュンティアは、床絵とともに壁画も描くのが特徴です。

3.インドに古くから伝わる儀礼的床絵:ランゴーリーのまとめ

インドに長く暮らしている人ならば、こうした床絵は見たことがあると思います。私が住んでいたデリーの地域では、独立記念日にはインド国旗の床絵が描かれ、ディーワーリーをはじめとしたヒンドゥーの祭りでは、それぞれの象徴的な図柄が描かれており、大変興味深く、地域を見て回ったのを覚えています。

また機会があれば、こうしたインドの独自の儀礼を紹介してみたいと思います。

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その実態は、「敵」認定されると、殺人も厭わない狂信的な団体であると、多くの人々に言われています。