インドで最も危険な橋?タミル・ナードゥ州のパーンバン橋

インドで最も危険な橋?タミル・ナードゥ州のパーンバン橋

インドには様々な危険な場所がありますが、インドで最も危険と呼ばれている橋をご存知でしょうか?

今回は、少しマイナーな橋ですが、鉄道ファン垂涎といわれている、「パーンバン橋(Pamban Bridge)」を紹介します。

本文の前に、動画の紹介をしておきます。

1.パーンバン橋ってどんな橋?

パーンバン橋は、タミル・ナードゥ州のマンダパンから、同州のパーンバン島の都市、ラーメーシュワラムを結ぶ橋で、ポーク海峡にかかっています。車の通行が可能な道路橋と、鉄道橋が併設されており、鉄道橋がパーンバン橋です。長さは2065mで、1914年2月24日に開通しています。

この橋が、イギリス植民地政府により開通された理由は、セイロン島との貿易の潤滑化が目的で、この計画は1870年から始まったということです。

その隣に併設された道路橋は、インディラ・ガンディー橋と呼ばれ、1988年10月2日に開通しています。この道路からは、下を走るパーンバン橋とともに、周囲の島々を眺めることができる絶景が広がっています。

パーンバン橋が注目されている理由は、海面から3mほどの箇所があり、その海面すれすれを走る姿です。

また、海上にあるため、極めて腐食性の高い橋になっており、メンテナンスの維持は、大変困難なものとなっています。そのため、こまめに橋の修理ができるように、143の桟橋を繋ぐ形で構成されており、修理の必要な個所が見つかった場合は、その箇所を取り外し、新しいものと交換してメンテナンスを行っています。

この橋のもう1つの問題は、この地域ではサイクロンが発生しやすいということです。1964年のサイクロンでは、甚大な被害を出しています。

1914年に運用が始まったパーンバン橋は、開架橋となっており、67mの片開きの跳開橋です。漁師の船をはじめ、貨物船、沿岸警備隊、タンカーなど、様々な船がここを通っています。

インド洋には海賊船も出るため、注意が払われています。

2.橋が架かるラーメーシュワラムってどんな場所?

ラーメーシュワラムは、タミル・ナードゥ州からパーンバン橋を渡った先にある、パーンバン島の都市です。人口は、最新の2011年の国勢調査で約4.5万人、主要産業は観光漁業です。

ラーメーシュワラムは、スリランカに最も近い都市でもあり、地形的にアダムスブリッジという浅瀬が、スリランカとの間にはあります。そのため、スリランカ領内へと密漁で入ったインド人が逮捕されることや、スリランカの内戦時における難民といった問題が、しばしば注目されます。

以下は、アダムスブリッジの動画です。

この街は、ヒンドゥー古代聖典である『ラーマーヤナ』にまつわる聖地として知られています。『ラーマーヤナ』の中で、妻をさらわれたラーマ王子(ヴィシュヌの化身)が、その救出のために、ランカー島(セイロン島説が有力)へと橋を架けた拠点として、同地は描かれています。橋は、アダムスブリッジの上にかけられたと考えられています。

妻をさらったのは羅刹王ラーヴァナで、ラーマ王子や猿神ハヌマーンらの活躍により滅ぼされ、妻は救出されます。

また、街の中心部には、シヴァ神をまつるラーマナータスワーミー寺院があり、ここもヒンドゥー教の聖地となっています。

そのため、この地にはシヴァ派両宗派の巡礼地として、多くの人々が訪れています。

3.1964年のサイクロンによる惨事

12月18日に発生した、記録的サイクロンが、パーンバン島を襲いました。このサイクロンの最大風速は、時速240kmと推定されています。

インド、スリランカ合わせ、この地域一帯で1800人以上の死者が確認されています(非公式のものでは2000人以上の死者とされています)。また、5000の住宅、700隻の漁船が破壊されました。

サイクロン襲来後、3日間、パーンバン島はインド本土と断絶し、水や食料などの支援が届くことはなかったといいます。地域のインフラ、学校、医療機関なども破壊され、衛生環境も劣悪となり、伝染病の問題も起きています。

サイクロンが来る中、電車は運航を続けていたため、パーンバン橋を走っていた際に約7.6mの高波に呑み込まれ、乗客150人が死亡しています。

また、このサイクロンにより、パーンバン橋も破壊されています。全壊ではありませんが、修繕なしの運用は出来ない状態であったため、サイクロン後、すぐに復興の工事が始められています。

当初は6カ月ほどかかる予定の工事でしたが、わずか46日での復旧となっています。

4.インドで最も危険な橋?タミル・ナードゥ州のパーンバン橋のまとめ

私はまだこの場所に行ったことがありませんが、車窓からの景色が凄そうです。電車好きでなくても、惹かれてしまうのではないでしょうか。私も機会があれば、一度行ってみたいと思います。

ただ、サイクロンで橋が損害を受け、その復旧が半年予定のところ、わずか46日で工事が終わったというところに、平気なの?と何か怖さを感じてしまいました。

機会があれば、他にも、インドのマイナースポットを紹介してみたいと思います。

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緊急ブレーキをかけることで電車を止め、そこを2000人余りのムスリムが襲ったといいます。