若きマハラジャ:パドマナブ・シン

若きマハラジャ:パドマナブ・シン

ジャイプールのマハラジャ、パドマナブ・シン(Padmanabh Singh)という人物をご存じでしょうか?ファンタジーの世界の人物のような、出来過ぎた彼の人生。

今回は、インド中の羨望のまなざしを一身に浴びるパドマナブ・シンを中心に、マハラジャの魅力を紹介します。

1.マハラジャ:パドマナブ・シンの生い立ち

現在、ジャイプールのマハラジャとして人々から羨望のまなざしを集めているのが、バドマナブ・シンです。彼がマハラジャとなったのは、なんと13歳の時です。彼の人生を簡単に見てみましょう。

バドマナブは1998年に生まれました。

彼の両親は、母はディヤ・クマリ(当時のマハラジャ、バワニ・シンの娘)、父はナレンドラ・シン(マハラジャのバワニが雇っていた従業員)で、世紀の格差婚として結婚当時大きな話題になりました。

しかしこの2人はすぐに離婚をすることになります。

その後、マハラジャのバワニは男の子供がいなかったため、2002年にバドマナブを養子に迎えることになりました( 孫を養子にしたことになります)。そして、2011年のマハラジャのバワニの死により、パドマナブは弱冠13歳でその家督、莫大な財産を継ぐことになります。

家の相続後、彼は様々な場所で活躍の場を広げ、インド中から羨望のまなざしを向け続けられています。

2.パドマナブがインド中で羨望のまなざしを受ける5つの理由

  1. パドマナブは幼少期から英才教育を受け、イングランドでも名門のミルフィール校に留学、さらにニューヨーク大学で一般教養を学び、ローマの芸術大学で美術史を学びました。保守的な層が多いインド人にとって、海外留学でさまざまな経験を積むことは、羨望と尊敬の対象になっています。
  2. 史上最年少でポロのインド代表となり、数々のタイトルを手にしています。ポロは「王のスポーツ」との呼び名もあるスポーツで、パドマナブの家系は、歴代のポロの名選手として名を連ねています。その交流は広く、イギリスのウィリアム王子やハリー王子ととも同じチームでポロをプレイすることもあるといいます。
  3. パドマナブはその優れた容姿とファッションへの深い造詣から、モデルとしてジョルジョ・アルマーニやドルチャ&ガッバーナなどと契約をし、ファッションショーのランウェイを歩いています。
  4. 世界中を旅し続け、見識を広めています。特に彼のお気に入りはの場所は、ブラジルのトランコーゾやイランだといいます。
  5. 現在パドマナブ・シンは、Buisiness Insiderによると、約7億ドルから28億ドルの資産を所有しているといわれています。彼が相続した資産で最も有名なものはジャイプールのシティパレスで、ジャイプールにいるときはこのシティパレスに滞在するといいます。また、彼はその莫大の資産と知名度でチャリティや親族の運営するNGOなどを助け、環境問題などにも気を使っています。

このような話を聞いても、完璧すぎてもう何も言えません。

3.マハラジャとは

サンスクリットなど、古代インドの言葉でマハラジャ(mahārāja、マハーラージャ)は「大王」を意味します。マハは「偉大な」、ラージャは「王」とそれぞれ意味します。ヴェーダ時代には各地域に乱立した国の統治者が自らを「ラージャ(rāja、王)」と称していました。

他にも部族の部族長が自らを「ラージャ」と名乗っていた記述も残っていることから、支配層一般をさす言葉として広く使われていたことがわかります。

紀元前1世紀ごろ、北西インドに侵入したギリシア系や中央アジア系の民族の王たちは「マハラジャ」の称号を用い、紀元後4~6世紀に広大な地域を治めたグプタ朝以降の王は「マハーラージャーディラージャ(mahārājādhirāja、大王たちを統べる王)」との称号を用いました。

イギリス植民地時代の、インドの各ヒンドゥー系藩王国の王たちも「マハラジャ」を名乗っていますが、植民地期は、藩王国国王のマハラジャの上にイギリスがおり、実質イギリスによる間接統治を補助する役割を担っていました。

独立後、1971年に施行された法により、国王を意味するマハラジャの称号は禁止されていますが、歴史的にマハラジャの家系を継ぐ人を「マハラジャ」として今もみています。

4.若きマハラジャ:パドマナブ・シンのまとめ

格差社会が文化的に受容されてきたため、パドマナブのような恵まれ過ぎたマハラジャを妬む声は少なく、多くの人々が端麗な容姿や、英国王室との関係など、純粋に憧れとして見ている人が多いようです。私の周りのインド人も、パドマナブのことを興奮気味にボリウッドスターかのような扱いで愛しているようでした。

インド国内どころか、イギリス王室とも付き合いがあり、華麗すぎる生活は公式インスタグラムで覗き見ることができ、多くのファンが楽しみにしています。そんなマハラジャの生活に興味を持つ人も多いのではないでしょうか。

現在、このパドマナブがジャイプール滞在時の生活ベースとしているシティ・パレスは宿泊することができ、Airbnbによると1泊約8,000ドルとなっています。この益の一部は親族の運営するチャリティ財団に寄付をするそうです。

インド人の富裕層の友人でも、お金はあってもなかなか行く勇気は持てないという敷居の高すぎるホテルですが、もし泊まったことのある人がいれば詳しい感想を聞いてみたいなと思いながら今回の記事を〆たいと思います。

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