広く美しい国土に多くの人民、でも良いことばかりではない

広く美しい国土に多くの人民、でも良いことばかりではない

とても広い国インドは国民も大人数

インドは広い国です。日本よりもはるかに広い国です。

総面積は、パキスタン中国との係争地域も含めて328万7469平方km、日本の約9倍あります。旧ソ連を除くヨーロッパ全体に匹敵する面積で、1辺が約2000kmの巨大な菱形をしています。それでも6位のオーストラリアに次いで、世界では7番目の大きさなのですね。

北部を世界最高峰のヒマラヤ山脈が東西に走り、ユーラシア大陸との垣根のようになっているので、インド亜大陸などとも呼びます。インド+パキスタン・ブータンなどの国を指す呼び方ですが、かつては本当にパンゲア大陸から分離した独立大陸でした。ペルム紀から三畳紀などと言う大昔のお話ですが。

菱形の北の頂点は北緯38度で、日本だと新潟市や仙台市の辺りです。北部の山地は寒冷な気候で、冬は雪に閉ざされます。南の頂点は北緯8度で、南インドタミルナードゥ州のカンニャークマリ(コモリン岬)になります。赤道にはかかっていませんが、バナナ・ココ椰子・ゴムなどの大規模プランテーションが点在する常夏の国です。

この広い国土には、それに相応しい大人数が暮らしていますが、総人口は2000年に10億人を突破し、2019年現在で13億5300万人です。一位の中国は13億9300万ですが、一人っ子政策などを取らなかったインドが、早晩中国を抜いて世界一になるだろうと言われています。

おさめるのは大変

国土は広い人口は多い、気候風土は変化に富み暑さは厳しく言語は多様、宗教は入り乱れ貧富の差は激しい、おまけに人口は国土や国が養える範囲を超えて増え続ける。

ヒンドゥー教徒が国民の80%を占めますが、国教に定められているのではありません。あくまで世俗主義(非宗派主義)を標榜しています。こんな国で政治を行うのはさぞ大変だと思いますが、関係が有るのか無いのか、インドの憲法は世界一長大だそうです。

2011年と少し古い統計ですが、人口一位はウッタル・プラデーシュ州で1億9958万人、約2億人ですね。日本ではあまり馴染みの無い州名ですが「北の州」の意味で、その名の通りネパールと国境を接しています。一つの州で日本の総人口を上回っているのですね。

2位がマハーラーシュトラ州で1億1237万人、3位はビハール州で1億0380万人、ここまでが1億人越えですが、4位の西ベンガル州も9135万人ですから、今頃は1億を超えているかもしれません。

インドは二人っ子政策?

インドも中国と同じように、膨張する人口圧力に悩んでいるだろうに、一人っ子政策はとらないのかなと思っていたら、どうもインドでは、二人っ子政策が検討されているようです。

検討されている内容とは、3人目の子どもを持つとペナルティが課せられ、出産や育児休暇の手当を失くしてしまおうとか、銀行ローンの金利を高く設定しようとのもので、直接の罰金刑ではないようです。

しかし選挙権の剥奪や、禁固刑まで視野に入れねば、効果はないだろうとの意見も出ているとか。

一部の州では3人目の子どもが誕生したので、公務員採用を取り消されてしまった人もいるようです。

このままではまずい、以前からわかっていたけれど

実はインド政府は以前から、このままではまずいことになると気付いていました。

1960年代にすでに、このような標語が作られています。「ドゥ・ティン・バッチャ・バス」つまり「子供は2人か3人で充分だ」と言うのですが、この標語が守られた形跡はありません。

また最近では、「ハム・ド・ハマラ・ド」「We Two, Ours Two」私たちは二人だけれど、私たちのもの(つまり子供です)も二人と、少し子供の数は減りました。

しかし現在では「We Two, Ours One」私たちは二人だけれど、私たちのものは一人と、更に減っています。これだと中国の政策と同じですね。

すでに中国が先行実施してくれて、現在まずい状況に陥っています。インドもいくらなんでもこれではまずいと気が付いたはずですが。

反動が大きいのはわかっていても

中国でも一人っ子政策が検討された時、「将来老人ばかりの国になってしまう。その時誰が年寄りたちを養うのだ」との反対意見が出ました。当然の危惧ですね。しかし答えは「将来のことまで考える余裕はない、今をどうするかだ」と言うものでした。

結局一人っ子政策は実施され、結果生まれる子供の人数は減ったかもしれないが、さまざまな弊害を生みました。戸籍のない隠して産んだ子が1億人を超えたとか、ちやほやされて育った子がわがままな“小皇帝”になったとか、女の子は捨てられたとか、あるいはもっとひどいことが行われたとか。

そして現在中国では、支え手の少ない超高齢化社会が、現実のものになりつつあります。慌てて二人っ子政策に移行しましたが、おいそれとは取り戻せないようです。

中国という反面教師の姿を見て、インドはどう考えるのでしょう。

BlogMuraFC2BlogRanking

VISITORS HERE:22, HOLI GREEN TOTAL VIEWS : 1,192,580

Previous(down)/ Next(up)
パンジャーブ州アムリットサル市内で起きた、インド軍による非武装市民の虐殺。
この問題は、パキスタン独立時の宗教対立など、複雑な問題も絡んでいます。