最も美しいヒンドゥー寺院?:ミーナークシ寺院

最も美しいヒンドゥー寺院?:ミーナークシ寺院

南インドはタミル・ナードゥ―州のミーナークシ(Meenakshi, Minaksi)寺院をご存知でしょうか。この寺院は、ヒンドゥー教の寺院で、最も美しいものの1つといわれています。

今回は、ミーナークシ寺院や、その信仰を中心に紹介します。

1.ミーナークシ寺院

ミーナークシ寺院は、―州マドゥライのバイガイ(Vaigai)川南岸にある、ヒンドゥーの寺院です。

マドゥライは寺院都市ともいわれ、多くのヒンドゥー寺院があります。

1-1.ミーナークシ寺院の主神

主神として祀られているのは、ミーナークシ(魚の目の女神)と、その夫である、ヒンドゥー3大神の1人シヴァです。

ミーナークシは、パールヴァティ(慈愛と狂暴の特性をもつ女神)の、数多くある形態(化身)の1つとして、古代王国の王女として、ヒンドゥーの神話の中に登場します。

この寺院にまつわる様々な伝説は、17世紀頃に編纂された、シヴァ神に関する神話集があり、そこに収められています。

1-2.ミーナークシ寺院の構造

寺院の敷地内には、約250m×220mの、長方形の壁に囲われているゴープラム(gopuram)と呼ばれる塔の門(最大のものは南門で高さは48m)が、各場所に置かれています。

門から内部に入ると、主神を祭る寺院が2つあり、黄金の池(Golden Lotus)やナタラージャ(Nata Rajar:シヴァの、舞踊の王と呼ばれる形態)、千柱廊(The Thousands Pillar Hall)などがあります。

内部は、無数の柱(正確には985本の柱で、それぞれに美しい彫刻が施されている)が立ち並ぶ回廊で結ばれており、壮観です。

ゴープラムは、AD12-13世紀頃に、この地域で栄えたパーンディヤ朝において建設が始まったといわれ、その後も引き継がれていき、14-17世紀に栄えたヴィジャヤナガル朝期に、今の形となっています。

この寺院の建設以降、南インドで建設された寺院の多くに、その影響をみてとれるそうです。

2.ミーナークシ女神

ミーナークシ女神は、元来、タミル地方の土着の神といわれています。

こうした土着の神は、女神として、ヒンドゥーの神話に登場することが多く、多くの場合、男の神と結婚して、ヒンドゥー文化の中に融合されていきます。

ミーナークシの場合は、神話において、シヴァとの結婚だけでなく、さらに3大神であるヴィシュヌを兄としてもち、パールヴァティの化身であると記されています。

ヒンドゥー化(融合)させるのに、ここまでしなくてもと思ってしまいます。

2-1.ミーナークシの名前の由来

魚の目の女神の意味をもつ、ミーナークシという名の由来は、諸説あります。

パーンディヤ朝の旗に、魚が描かれていたことに由来するといったものや、漁民の女神、魚のように大きな目をもっているなど、様々な説があるようです。

信者の間でよくいわれているのは、魚が瞬きをしないことと結びつけ、ミーナークシが信者を見守るのを止めない、常に信者を守っているということです。

2-2.ミーナークシの神話

ある王に、子供が生まれましたが、その子は胸を3つもつ娘でした。

王が、その娘の姿に悩んでいたところ、シヴァ神が現れ、娘を男として育て、彼女が真の夫と巡り合う時、3つ目の胸が失われると助言をしました。

王は、シヴァの助言に従い、娘を男として、王位を継がせます。

そして、スンダレシュワール(Sundareshwar)という男性と出会うことで、3つ目の胸がなくなり、ミーナークシの姿へとなります。

ちなみに、このスンダレシュワールは、シヴァの化身といわれています。

2-3.ミーナークシにみる南インドの母系の伝統

異形である女性に、王位を継がすという神話は、北インドのアーリヤ人の文化では、なかなかみられないといいます。

そのため、このような神話は、南インド、ドラヴィダ系(インドの先住民)特有のものと、しばしば指摘されます。

こうした、地域ごとの女神信仰(土着の信仰)が、ヒンドゥー教と結びつき、様々な特色を各地でみせているということです。

3.最も美しいヒンドゥー寺院?:ミーナークシ寺院のまとめ

ミーナークシ寺院の姿は独特で、他に類をみない存在といえるかもしれません。寺院外部のみならず、内部まで細密に施された彫刻は、一見の価値があります。

また機会があれば、美しい建造物などを紹介していきたいと思います。

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