インドの銀座:カーン・マーケット

インドの銀座:カーン・マーケット

カーン・マーケット(Khan Market)は、インドで最も高い地価のエリアになっています。

そこにある店舗は、インドのハイブランドのものから、日本でも目にする世界的ブランドのものまで様々あります。

このエリアは落ち着いており、のんびりと輸入品なども買い物ができるため、多くのデリー在住の外国人にとっての憩いの場の1つとなっています。

デリー在住の方は一度は訪れたことがあるのではないでしょうか。

また、インド人にとっては富裕層、エリート層を象徴するエリアとなっており、羨望、嫉妬のエリアでもあります。

今回はこのカーン・マーケットについて紹介しましょう。

1.場所

場所はローズガーデン(Rose Garden)のすぐ側、(Cannought Place)からオートリキシャ―で15分、地下鉄の駅も近くにあります。

この周辺には大統領府や省庁など国の中枢を司る機関が多数あり、道路も比較的すいています。

このエリアの利用者は、富裕層やデリー在住の外国人客が多く、ゲートの警備もしっかりしているため、安心して買い物ができるでしょう。

2.カーン・マーケットってどんなところ?

1951年にデリーに建設されたU字型のマーケット・コンプレックスがあるエリアが、カーン・マーケットです。

建設当時は2階建てで、154の店舗と74の住居があり、その多くは、インド・パキスタンの分割後の難民に主に割り当てられたものでした。

もともと、1階は住居として構えられており、店舗は2階にありましたが、1990年代頃から急速に変わっていくことになります。

経済発展とともに、大統領府に近く富裕層が多く暮らしていたこのエリアの地価は、急速に上がっていくことになりました。

それに伴い、カーン・マーケットには、ハイブランドの店が多数出展していくこととなります。

当初、そうしたハイブランドの店も、カーン・マーケットのミドルサークル(カーン・マーケットの中では比較的悪い立地)にありましたが、急速な地価の上昇に伴い、店舗や住居の買収が進み、元来住んでいた住民たちは立ち退き、このエリアを離れていくことになったのです。

その後、住居や店舗は改築、改修され、現在の形になっています。

また、カーン・マーケットの名称は、独立運動の指導者の一人であるカーン・アブドゥル・ジャバル・カーン(Khan Abdul Jabbar Khan)に由来しています。

3.インドで一番高い地価

カーン・マーケットは、2007年にインドで一番高い地価になり、2019年には世界で20番目に高い地価となりました。

不動産コンサルタントのCushman&Wakefieldによると1平方フィートあたりの年間賃貸料は、225ドルになっています。

ちなみに日本の銀座は1平方フィートあたりの年間賃貸料は、1251ドルということです。

このカーン・マーケットの高い地価の理由は、インドの首都デリーの中枢のほど近くにあることが挙げられます。

周囲には大統領府や、省庁、裁判所など様々な機関が集中し、そこで働くエリートや富裕層が多くがカーン・マーケット周辺に住居を構えていました。

そのため、客層も富裕層、エリートが自然と多くなる土地柄となり、地価も上がっていったようです。

4.カーン・マーケットギャング

2019年のインドで総選挙が行われた際、モディ首相が野党、主にライバル政党の会議派を揶揄する際に使った言葉が「カーン・マーケットギャング」です。

この言葉は、カーン・マーケットが本来貧しい難民にあてがわれたエリアのはずが、現在は富裕層やエリートを象徴するエリアになり、貧しい人はゲートキーパーに追い払われ入ることすらできないことを表す言葉でした。

つまり、庶民の富を牛耳る富裕層、エリートというイメージを投げかけたのです。

政権政党のは庶民派、野党筆頭の会議派は富裕層、エリートの側という構図を選挙戦術として作ったのでした。

この言葉はBJP支持者の間で流行し、選挙当時は冷やかしでカーン・マーケットに行く人も多々いたようです。

このような動きは昨今世界中で流行っており、アメリカのトランプ、イギリスのブレグジットなどと似たような構図をモディは作ろうとしたのだと思われます。

結果、BJPは選挙で圧勝し、政権は強固なものとなりました。

ただ、この揶揄に当然カーン・マーケット側は怒り、厳重に抗議をしました。

5.インドの銀座:カーン・マーケットのまとめ

紹介してきたようにカーン・マーケットは、インドで一番の地価のエリアとして知られており、日本でいう銀座のような高級なイメージをもたれています。

ただ、高級な店ばかりかというとそうではなく、庶民的な価格の日本でいう床屋や、定食屋もあり、一見ハイブランドな店ばかりに見えるかもしれませんが、混然一体なインドらしいハイソサエティのエリアとなっているのではないでしょうか。

私もこのエリアが好きで、時間があるときはカフェでゆっくりと本を読んだり、輸入品を買いに何度となく通っていました。

オーダーメイドのスーツも安く作って貰え、現地で働いている方で購入経験のある方も多いのではないでしょうか。

また、電化製品の修理なども比較的安くやって貰えます。

政治的にしばしば揶揄されてしまうこのエリアですが、周辺の警備は万全です。

デリー在住で騒々しい生活に疲れたら、このカーン・マーケットでゆったりとティータイムを楽しむのも良いかもしれません。

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