海外在住のインド人の経済力とインドへの投資

海外在住のインド人の経済力とインドへの投資

日本在住のインド人というのは、どういったイメージでしょうか。私は古いタイプだからか、インド料理屋さんをやっている人が多いイメージになってしまいます。ただ大手企業で働く友人に聞くと、インド人エリートはだいたいおり、その優秀さは皆が認めているといいます。

近年、ITをはじめとした分野で、優秀なインド人が世界各国で成功をしています。何年か前にソフトバンクの跡継ぎと噂されたニケシュ・アローラ氏を覚えている人も多いと思います。

今回は、そうしたインド人たちの経済力と、かれらのインドへの投資について紹介します。

1.海外在住インド人、インド系移民の経済力

在外インド人やインド系〇〇人が多い国としては、アメリカ、イギリス、オーストラリア、東南アジア諸国などがあげられます。かれらの移住目的は、学問やビジネスです。

近年の在外インド人の経済的成功は、世界的に注目されています。

  • 在アメリカのインド人の所得は、アメリカ平均が3.88万ドルなのに対し、約6万ドルといわれており、年間の総購買力は250億ドルと推定されます。
  • アメリカのホテルの約35%がインド人資本といわれており、さまざまな分野でインド人の影響力がうかがえます。
  • 在米インド人の9人に1人がミリオネアで、アメリカ全体のミリオネアの約10%がインド人となっています。
  • シリコンバレーのエンジニアの30%はインド人で、シリコンバレーハイテク企業の7%がインド人CEOだそうです。
  • 在米インド人の70%近くが大学を卒業しており、全米平均では約30%のため、かれらの高学歴は顕著となっています。

かつてインドを植民地支配していたイギリスでも、成功するインド人が増えています。かつては、イギリスでは比較的所得の低い職に従事するインド人が多かったといいますが、現在ではアメリカ同様、高所得のインド人の割合は高くなってきています。

世界的にも、ITエキスパートとしてのインド人は、引く手あまたの現状です。

近年は中国でも、多くのインド人が高給で働いているといわれます。東南アジアや日本では、まだまだインド人成功者のイメージは弱いかもしれませんが、世界的には影響力をかなり強めているといえるでしょう。

2.NRI

1961年に定められたNRI(Non-Resident Indians、非居住インド人)は、在外インド人や、インド国籍を保持していないインド系移民とは、別の法的なカテゴリーとなっています。

インド居住者」は、4年あたり最低245日以上インドに滞在し、かつ1年あたり60日間のインド滞在している人をさし、それ以外のインド人を「非居住者」と規定しています。

「インド居住者」「非居住者」ともに所得税を払う必要がありますが、NRIのスタート以降、徐々に制度が確立していき、「非居住者」が「税金」を払いたくなる制度としてNRIが浸透していきます。

1980年代から、インド政府はNRIを用いて、海外在住インド人の経済協力の推進を目指し、金利を優遇する外貨預金制度や、国内への投資優遇制度を打ち出しました。

デフォルト寸前であった状況下、1991年7月に発表した新経済政策(経済自由化政策)の導入以降、インド政府とともに、各州政府もNRIによる投資を積極的に誘致しています。

段階を踏むことになりましたが、このような過程を経て、NRIによる投資が劇的に増加することになります。

これ以降、インド政府はこの制度を用いた、在外インド人の投資を積極的に呼び込むため、多くのプロジェクトを立ち上げていくことになります。

為替管理法におけるNRIは、インド国籍を保持していて国外で就業する者(国際機関や在外公館など)、企業経営者、不特定期間海外に滞在する者、に適用します。

また、外国籍保持者で、インドのパスポート保持経験のある者や、祖父母の世代がインド国籍保持者あった者を「インド出身者(Persons of India Origin、PIO)」として、NRIに含めています。PIOの配偶者は、国籍にかかわらず(パキスタン、バングラデシュなどを除く)NRIに含まれます。そのため、在日インド大使館勤務のインド人外交官や、日本在住3世代目のインド系日本人と結婚した日本人も、NRIに含まれます。

PIOという制度の適用者にはPIOカードが発行されています。PIOとは、ビザやインド国内滞在届けの免除、、金融、教育などの分野で、NRIと同様のサービスを保証する制度です。この制度は1999年3月、インド政府によって導入され、PIOの対象者は、曽祖父母がインド国籍保持者(インド植民地時代)にまで拡大しています。

3.NRI、PIO保持者とその投資

現在約3100万人以上の、NRIとPIO保持者がいるといわれています。現在のインド経済が全面的に、NRIやPIOに依存しているわけではありませんが、インド経済発展への貢献の大きな割合を占めているといえます。かれらのインドへの投資は、インド人の購買意欲を高め、それが市場を刺激し、需要と供給を増加させます

NRIによるインド投資は、さまざまな分野に行われ、現在は毎年700億ドル以上の投資があるといわれています。この700億ドルという数字は、インド政府の歳出予算総額の約25%だといわれ、その貢献度の大きさがうかがえます。

近年では、政府がこのNRIを用いた投資プロジェクトを積極的に展開しており、インドの経済成長に大きく寄与しています。

4.海外在住インド人の経済力とインドへの投資のまとめ

近年、グルーバルビジネスにおいて、インド人やインド系の人々は、目覚ましい活躍を見せています。ガンジス川クリーン化計画なども、在米のインド人の研究者などが、積極的に関わっているのをニュースでもよくみます。こうした愛国心や民族意識というのは、日本ではなかなか見ないなと思うと同時に、少し羨ましくも感じてしまいます。

近い将来、経済規模でも日本を抜くといわれているインドですが、日本もなんとか知恵を出し合い、頑張って粘ってほしいと願います。

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