インドの3大業界団体:ASSOCHAM、FICCI、CII

インドの3大業界団体:ASSOCHAM、FICCI、CII

現在の躍進目覚ましいインド経済は、どのような業界団体をもっているのでしょうか。日本の経団連にあたるような組織はあるのでしょうか。

今回は、インドの3大業界団体の成り立ちなどを、簡単に紹介します。

1.インドの業界団体の成り立ち

現在インドの民間企業の利益を代表する全国規模の業界団体で、国の内外に大きな影響力をもつものは3つあるといわれています。

  1. 1920年に設立されたASSOCHAM(Associated Chambers of Commerce and Industry of India、インド商工会議所協会
  2. 1927年に設立されたFICCI(Federation of Indian Chambers of Commerce and Industry、インド商工会議所連盟
  3. 1895年に設立された組織を基にしたCII(Confederation of Indian Industry、インド工業連合

これらは19世紀中葉以降に誕生し始めた、インド各地の商工会議所や機械、綿業、茶産業、糖業などの業界団体や、経営者の協議機関などを集約した、全国中央組織として作られたことが始まりだといわれます。

独立以降、ASSOCHAMとFICCIが、インド経済の成長の牽引役として、大きな役割を果たしてきました。植民地化のイギリスによる支援のもと、力をもっていたASSOCHAMと、計画経済の下でインド政府の支援を受け成長を始めたFICCIが両輪となって、インド経済をけん引した形です。

計画経済によるインドの経済発展の中、多くのインド企業の成長により、FICCIの影響力が徐々に増大することとなります。しかし、FICCI内部の主導権争いにより、FICCIとしての意思統一が難しくなります。

FICCIがごたつき、インドは経済危機によってデフォルト寸前となった中、CIIが発言力を増していきます。CIIはグローバル経済に早期から注目し、1991年の経済自由化政策の際に、大きな影響力をもったといわれています。

これら業界団体は、内部にインドの政治・・社会の課題へ政策提言をするための委員会や評議会などを多数もっており、国の内外とも積極的に結びつき、インドの発展に様々な角度から寄与しています。

次の項では、3つの主要業界団体を簡単に紹介します。

2.ASSOCHAM、FICCI、CII

業界団体は、インドの貿易と商業の利益を代表し、経済の問題やイニシアティブのインターフェースとして機能しています。この組織の目的は、インドの産業の成長のための環境を作り、国内の取引、国際貿易を促進し、貿易障壁の削減を目指すことです。

これら業界団体は、インドの課題に関するさまざまな専門委員会などを立ち上げ、各メンバーは相互に交流し、経済、産業、社会の成長を促進するための政策提言の作成を支援する、対話型のプラットフォームを提供しています。

それぞれが国際貿易を促進するうえで重要な役割を担っており、インドへの国際貿易代表団の受け入れや、インドの企業グループの代表団の海外派遣を行っています。

また、諸外国との経済問題解決のために、国際的カウンターパート機関との対話も行います。

1.ASSOCHAM

イギリス系企業を中心に、産業の保護や発展のために組織されたのがASSOCHAMです。イギリスの国益を増進するために生まれたため、インド独立までは、植民地政府の後ろ盾があったといえます。独立当初はその資本力から、インド経済最大のけん引役となってきました。

現在、ニューデリーに協会の本部を置き、地方事務所としてはアフマダバード、チャンディーガル、コルカタなど6カ所にあります。2019年、ASSOCHAMは全国約45万の企業が名を連ね、59の専門委員会、10の州評議会、11の国際評議会を運営しています。

2.FICCI

ガンディーの助けのもと、インド系企業の保護や発展のために組織されたのがFICCIです。計画経済の進展とともに、その影響力が大きくなってきたといえます。本社はニューデリーにあり、インド国内12州と世界8か国に支部がおかれています。

FICCIの会員は、中小企業や多国籍企業を含む企業から構成されています。約25万社が加盟しており、業種別、事業推進などにおけるネットワーク作りを行っています。多くの財閥を輩出したマールワーリーと呼ばれる、インドの商業集団の影響力が強い団体といわれています。

3.CII

189、ベンガルの商工会議所の各分野の企業が「エンジニアリングと鉄の貿易協会(Engineering and Iron Trades Association)」を設立したことが、CIIのはじまりです。本部はニューデリーにあり、インド各地にある270の業界団体で構成され、30万を超える企業が間接的に会員となっています。

インド国内に65のオフィスをもち、アメリカ、中国、ドイツをはじめ11か国にオフィスをもっています。126か国のカウンターパートとして、インドの産業と国際的ビジネスコミュニティのインターフェースとして機能しています。

CIIは、大手業界団体の中でいち早くグローバル経済に注目しており、インディラ・ガンディーの打ち出した経済自由化に際して、重要な役割を果たしたといわれています。

3.インドの業界団体:ASSOCHAM、FICCI、CIIのまとめ

今回紹介した3つの業界団体の他にも、現在躍進目覚ましいインドのIT業界の協会としては、全国ソフトウェア・サービス企業協会(NASSCOM)などもあります。NASSCOMは、ムンバイで1988年に設立され、現在約1,200社が加盟しています。

日本進出をしているインドのIT企業も、多く参加しています。現在のインド人IT技術者の躍進をみると、この業界団体の影響力もうかがえます。日本の各産業も、インドのような盛り上がりをみせることを願っています。

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インドの古代聖典ではポピュラーな神で、ヴェーダには全神々の中で2番目の登場回数を誇っています。
古代ヒンドゥー神話の中に頻繁に登場する、大変ポピュラーな神様なんです。