うっかり安倍総理と習近平を間違えた国民会議派

うっかり安倍総理と習近平を間違えた国民会議派

インドの国政政党である、インド国民会議派(Indian National Congress:以下、会議派)をご存知でしょうか。インドの独立後、長らく政権与党の地位を担ってきた政党です。しかし近年は、BJPに政権を奪われ、その影響力に陰りがみえてしまっているんです。

今回は、この会議派と、会議派の公式ツイッターで書いてしまった誤ツイートを紹介します。そのツイートでは、日本の安倍総理と中国の習近平主席を間違え、それに紐付けてBJP(Bharatiya Janata Party:インド人民党)のバッシングが行われ、多くの人々から失笑をかっていました。

1.インド国民会議派

会議派は、インドで最も古い歴史をもつ政治組織、政党です。1885年12月、当時のボンベイ(現ムンバイ)で開かれた、インド国民会議を結党の起源とします。

その後、ガンディーといった、会議派の著名なメンバーによって、インドの独立運動が主導されていきます。そして1947年、パキスタンとの分離独立後、会議派は、中央とすべての州の政権を掌握し、安定した政権を継続していくことになりました。

インド独立後の会議派の政治的特徴は、「民主社会主義」といわれ、計画経済を採用することで、貧困層の生活レベル向上、国内産業の発展、インドの自給自足を図っていきます。

また、外交安全保障は「非同盟主義」といわれ、当時は冷戦であり、対立関係にあったアメリカやソ連の、どちらに肩入れすることもない関係を築き、第三世界の中で、主導的な役割を担うことになりました。

独立後30年、選挙に勝ち続け、安定政権を築き上げましたが、1973年に初めて選挙に負け、政権与党の座を明け渡すことになります。この時の選挙に勝利したのが、ジャナタ党という政党でしたが、反会議派というだけの寄り合い所帯であったため、指導力を発揮できずに、すぐに分裂していきました。

そして、1980年の選挙を経て、再び会議派は、政権与党に返り咲きます。

90年以降は、会議派の汚職問題などが次々と明るみになり、支持率を落とし、BJPと政権争いを続けています。

そして2014年、会議派は選挙でBJPに惨敗し、議席数を大幅に減らし、それ以降の選挙でも、勢力回復には至っていません。

2.会議派の誤ツイート

近年は、議席数を大幅に減らし、国政政党としての影響力が大幅に減った・劣化したとも揶揄されている会議派ですが、先日行われたツイートで、多くの人々から笑われたものがあります。

2-1.会議派の誤ツイート

そのツイートで、会議派は、以下のことを述べています。

  1. BJPには、中国共産党とをしている疑惑がある
  2. 中国政府が行った、インド領土への侵犯と、奪われた領土に倉庫を建設したのは、BJPと中国の癒着に起因する
  3. 独立運動を戦っていないBJPには、祖国のために生じた犠牲を理解できない
  4. 癒着の写真がある

中国軍とインド軍は、6月、カシミールの暫定の国境とされている地域で、衝突を起こしました。

インド政府によると、この衝突は、中国側の奇襲によるもので、釘バットなどを武器に、20人余りのインド軍人が殺害され、中国側の実効支配の地域が、わずかに拡大したといいます。そのわずかに拡大した地域に、中国は倉庫を作り、そのことに多くのインド人が、現在怒っているのです。

そして会議派によると、それはBJPと中国共産党の癒着ゆえに起きたことだと、主張したのです。独立運動の時代の会議派の動きは、かれらが最も誇りに思っていることなので、書いたということなのでしょう。

そして、証拠の写真です。そこにあげられたのは、にっこりと笑うインドのモディ総理と、にっこりと笑う中国習近平主席との握手とされた写真です。しかし、実際には、その習近平とされた写真の人物は、日本の安倍総理だったのです。

ポカーンとしてしまいました。

2-2.会議派のツイートへの反応

このツイートには、安倍総理の顔も、習近平主席の顔も知らないインド人が、アンチBJPのコメントを残していましたが、すぐに、会議派の誤ツイートを突っ込むコメントで、あふれたそうです。

この反応にあわてた会議派は、すぐにツイートを削除して、鎮静化を図ったといいます。

ただ、インターネットでは、消せば拡散するというのは仕方のないことで、今もスクリーンショットで保存された会議派のツイートは、様々な場所で見ることができます。

ちなみに、この誤ツイートの後、会議派の指導者であるネルー一族のソニア・ガンディーの財団が、中国からの多額の献金を受けていたと炎上しています。この献金があったのは、2008年頃だといいます。

3.うっかり安倍総理と習近平主席を間違えた国民会議派のまとめ

ちょくちょく、会議派のニュースは目にするのですが、最近はあまりポジティブなものがないことを、残念に感じています。

BJPのヒンドゥー至上主義的性格は、個人的には抑制してもらいたいので、会議派がストッパーの役割を果たすべく、正しい批判を、随時してもらいたいです。また機会があれば、インド政治のエピソードを紹介できればと思います。


※イギリスからの独立の際、インドは現在のパキスタンとバングラデシュの地域をイスラムの地域として、インドから分離することで独立しました。インドとパキスタン(パキスタン+東パキスタン)です。これを一般的に、分離独立といいます。

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