大麻に密造酒!?インドが抱える表にできない裏文化3選

大麻に密造酒!?インドが抱える表にできない裏文化3選

陽気な人柄や派手な祭りのために明るい印象のあるインドですが、その背後には無視できない影が広がっています。

今回はそんなインド社会が抱える闇に迫ります。

国際条約に批准しても消えない大麻(ガンジャー)文化

インドでは4,000年前から大麻を日常的に嗜好してきました。

宗教とも深い結びつきがあり、国民には切っても切れない関係にある物です。

インドで扱われる大麻には「チャラス」「ガンジャ」「バングー」の3つがあります。

この中で合法的に製造販売されているのはバングーだけです。

バングーは大麻の花と葉を臼と杵を使って潰し、ペースト状にした後、ミルクとギーなどを加えた物をベースにした飲み物や食べ物で、アルコール飲料やお菓子として販売されます。

歴史は古く、紀元前1,000年頃から作られていたそうです。

深い瞑想に入るのに用いられてきました。

インドの大衆文化ではドラッグというよりも、食欲不振・日射病・赤痢・発熱を解消する薬として用いられています。

チャラスもインドでは大衆文化と深い繋がりがありましたが、1985年の「麻薬及び向精神薬に関する法律」により違法薬物と認定され、製造と販売が禁止されました。

カンジャは大麻の種子を使うので、1985年の法律では対象外ですが、州法によって製造販売が禁止にされているのが一般的です。

表向きは製造販売が禁止されているガンジャやチャラスですが、実際は山深い集落では、生活を支える貴重な産業として今も作り続けています。

標高2,700メートルを超えるヒマラヤ地域にある集落は、車では行けない秘境なのですが、ここでは大麻栽培が盛んに行われています。

大麻栽培は政府が禁止しているので、警察による監視の目があるのですが、秘境であることと集落の周囲に大麻がそこらじゅに自生しているため、摘発を免れています。

警察も自生する大麻を刈り取るなどの対策をしていますが、広範囲に渡って大麻が群生しているため焼け石に水で、効果を上げられないようです。

チャラスはハシシの一種として、世界の麻薬組織に買い取られ、1グラム20ドルほどで販売されています。

インドのチャラスは非常に良質なので需要が高く、供給量が追いつかないため高く売れます。目立った産業の無いヒマラヤ地域では、貴重な現金収入の手段として大麻の製造はもはや欠かせない存在になっています。

今のように、山深い集落で大麻が作られるようになったのは、1970年代以降と言われています。世界を旅していたヒッピーが製造方法を伝え、それを当時の山村の若者が受け継ぎました。

山間部で作られるチャラスは、年間で数トンに及ぶと推測されていますが、インド政府は国内の麻薬製造を認めていないので、正確な数値は分かっていないそうです。

大麻ドラッグは世界的に中毒患者を生み出していますが、国の各地で大麻を使用する文化が今も息づくインドで、厳しい取り締まりが実行されることは難しく、現在の状況が今後も続くと予想されています。

農村部に今も残るカースト制度の闇

1950年にインドの伝統的な階級制度であるカースト制度は、憲法で廃止されました。

長きにわたって過酷な差別を受けてきたカースト外の「ダリット」に大学入学を優遇するなど、インド政府は様々な政策を打ち出し、差別の解消を目指してきました。

しかし国民の認識がすぐに変わることはなく、カースト制度が廃止されて半世紀過ぎた今でも、大きなしこりを社会に残しています。

4月、インド北部のウッタラカンド州のコト村で、ダリットの男性が上位カーストの男性グループに襲われ殺されるという痛ましい事件が起きました。

男性は襲撃を受ける前に、ある結婚式に出席して、そこで食事をしたそうです。

しかしカースト制度では、ダリットが上位カーストの前で食事をするのを禁止しており、上位カーストのグループはこれに腹を立てたのでした。

このような事件はインドの農村部で多く発生しており、国内各地でダリットの社会的地位向上を目指す運動が起きていますが、そのほとんどが弾圧を受けています。

一方、都会ではダリットへの優遇策に不満を持つ人が増えています。ダリットのようなカーストに含まれない階級の人々はインド国民の25%ほどいるのですが、彼らに対する優遇措置が逆差別だと、上位カーストから反発の声が上がっています。

カースト制度に絡んだ問題を解消するには、まだまだ時間が必要なようです。

定期的に起きる密造酒による大量死亡事件

インドはヒンドゥー教を信仰する人が多い国で、ヒンドゥー教は飲酒を禁止していません。

国民は飲酒をたしなみますが、20%以上もいる貧困層はまともなお酒が飲めません。

そこで手を出すのが密造酒です。

1本200円程度で購入できる激安アルコール飲料の原料は、なんとメチルアルコールなどの工業用アルコール。失明や最悪死んでしまうリスクのあるアルコールです。

驚くことに宗教儀式でも、このような危険なアルコールが振る舞われることがあり、定期的に密造酒を原因とした大量死亡事故が起きています。

密造の現場は田舎のあばら屋で、工業用アルコールに味と香料を付けたものを瓶詰して街で販売します。

問題の本質には貧困があり、解決するには国民所得の底上げが必要と言われています。

社会のひずみが貧困層に押し付けられるのはインドも同じ

インドの闇をいくつか見てきましたが、問題の根っこにあるのは貧困と因習です。

いずれも簡単に解決できる問題ではありませんが、世代が進ごとに少しずつ解消されていく可能性はあります。

数日旅行しただけでは見えてこない問題ですが、インド社会で生きるなら無視できません。

特にインドの田舎に足を運ぶ機会がある方は注意すべきでしょう。

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