インドの輸出加工区(EPZ)

インドの輸出加工区(EPZ)

インドの経済特区(SEZ:Special Economic Zone)のカテゴリーの1つ、輸出加工区(EPZ:Export Processing Zone)をご存知でしょうか。経済系の新聞などでは、しばしば出てくる用語で、企業が様々な優遇措置を受けられる特区です。

デリーで暮らしている人に馴染みのあるノイダ(Noida)も、この輸入加工区にカテゴライズされています。

今回は、インドに6つある輸出加工区を紹介します。

1.輸出加工区

輸出加工区は、自由貿易地区とも呼ばれ、経済特区のカテゴリーの1つです。輸出加工区に立地する企業、工場は、所得税や輸出入税など、各種税金の減税や免除、海外直接投資に関する制約の緩和など、優遇措置を受けることができます。

また、円滑な経済活動のための、政府からの支援として、充実したインフラの設備を利用でき、多くの場合、工業団地を建設し、産業の拠点とします。

こうした地域は、エンクレーブ(飛び地)として、輸入・輸出を完全自由化することで、外資系企業の誘致を図り、輸出振興や外貨獲得、雇用創出を目指します。

2.インドの6つの輸出加工区

インドには、6つの輸出加工区があります。

特区設置の古い順にみてみましょう。

1-1.カンドラ自由貿易区(KFTD, Kandla Free Trade Zone, 現Kandla Special Economic Zone)

1965年、グジャラートカンドラに設置された輸出加工区は、アジア初の経済特区として知られています。

この特区は、カンドラ港を入り口に、石油や化学薬品、鉄鋼関連、自動車製造業の集積地であり、近年、経済特区とされた、グジャラート州の港湾エリア・ムンドラとともに、注目を集めています。※

日本のホンダスズキの工場もあり、製造業が盛んです。

1-2.サンタクルズ電子品輸出加工区(SEEPZ, Santacruz Electronics Export Processing Zone)

1974年、サンタクルズ電子品輸出加工区は、マハーラーシュトラ州、インド最大の都市であるムンバイ近郊に設置されました。

この特区は、高度な専門性をもつ電子ハードウェア製造会社や、ソフトウェアの会社が活動をしています。

また、インド宝石産業の中心地として知られており、インドの宝飾品の輸出総額の約40%が、この特区から輸出されています。

1-3.マドラス輸出加工区(MEPZ, Madras Export Processing Zone)

1984年、マドラス輸出加工区は、タミル・ナードゥ州チェンナイ空港から、南6kmの地域に、設置されました。

従来は複雑であった貿易のコストを、簡略化・削減することで、輸出の促進を掲げています。

そのため、通関手続きのオートメイションの導入や、地区の中に、スムーズ化のための貨物ステーションを設置するなど、利便性を高めています。

なお、精密機器やソフトウェア、衣類の製造が、輸出の柱となっています。

1-4.ファルタ輸出加工区(FEPZ, Falta Export Processing Zone, 現Falta Special Economic Zone)

1984年、ファルタ輸出加工区は、西ベンガル州のコルカタから、フーグリー川の下流約50㎞に設置されました。

約280エーカーの地区に、価格・品質両面で、世界との競争力をもった産業を生み出すことを目的としています。

IT産業とアルミニウム産業が、主な産業です。

1-5.コーチン輸出加工区(CEPZ, Cochin Export Processing Zone, 現Cochin Special Economic Zone)

1984年、コーチン輸出加工区は、ケーララ州の州都コーチのカクカナード (Kakkanad)に設置されました。

海底ケーブルが引かれるIT都市、スマートシティとしても知られ、ITソフトウェア、精密機器などの製造がおこなわれています。

インド有数の経済特区で、インド第3位の輸出総額を計上しています。

1-6.ノイダ輸出加工区(NEPZ, Noida Export Processing Zone, 現Noida Special Economic Zone)

1985年、ノイダ輸出加工区は、ウッタル・プラデーシュ州に設置されました。

ノイダという地名が、新首都近郊産業開発局(New Okhla Industrial Development Authority)に由来するように、新興開発地域です。

近年、目覚ましい成長を遂げている地域の1つで、デリー近郊のグルガオン同様に、外資系企業を多く誘致することに、成功しています。

他の輸出加工区と異なり、内陸にあるのが特徴で、そのため、宝石やITソフトウェア、インフラ設備の開発に、力を入れています。

この地域の輸出の75%が、宝石やソフトウェアに集中しており、輸出額も年々増え、今後の成長も期待されています。

3.インドの輸出加工区(EPZ)のまとめ

インドは、複雑な税制や規制が評判悪く、多くの日本人が、苦労しているという話を聞きます。ただ、インド経済は、近い将来、GDPで日本を抜くのは確実といわれています。

現在、収縮しているといわれる日本の産業も、こうしたインドの経済特区を上手く用いて、活路を見出してほしいものです。インド経済とともに、日本経済の発展も期待しつつ、今回の記事を〆たいと思います。


ムンドラは、カンドラのEPZの中に含まれる港湾都市で、同様の経済特区です。

経済特区の種類は、以下のWikipedia()に一覧があります。

https://en.wikipedia.org/wiki/List_of_special_economic_zones_in_India

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