ヒンドゥーの大女神:ドゥルガー

ヒンドゥーの大女神:ドゥルガー

今回紹介する女神、ドゥルガーを皆さんご存じでしょうか。シヴァやヴィシュヌといった超有名どころではありませんが、インド人の中では広く主神として崇拝されています。

ドゥルガー・プージャ―という、10~11月に行われるドゥルガーを祝う祭りは、全インドで盛大に祝われるため、インド在住の方なら名前くらいは知っているかもしれません。

今回は、女神ドゥルガーとはどのような神様なのか、紹介します。

1.ドゥルガーってどんな神様?

ドゥルガーはヒンドゥ―教の大女神と考えられ、多くの宗派の主神として信仰されています。一般的にシヴァ神の妻と考えられており、サティーパールヴァティーウマ―ガウリーカーリーなどの別名をもっています。それぞれの名前に応じて、性格・特性が異なり、独立した神としても信仰の対象になっています。

ドゥルガーは「超えがたい女性」を意味し、悪魔たちを殺す恐ろしい女戦士として描かれる神話があります。5-6世紀に編纂されたプラーナ聖典に書かれているドゥルガーの神話を簡単に紹介します。

  1. マヒシャースラという神が修行の結果、いかなる神や男にも負けない力を授かり、多くの神々を打ち破り天界を征服
  2. いかなる神や男にも負けないマヒシャースラに勝つため、神々は力を結集し、若く美しい女神ドゥルガーを作る
  3. ドゥルガーはマヒシャースラを攻撃し、10日目に打ち取る

こうした流れでドゥルガー神話は描かれています。描かれ方は散文形式でとっつきにくいので、かいつまんで書かせてもらいました。

マヒシャースラ討伐の際のドゥルガーは、ライオンにまたがり、10本の腕に武器を持ちマヒシャースラを殺す場面はインドでは広く絵画や彫刻の題材になっています。

2.ドゥルガーの別神格

前項で紹介したように、ドゥルガーには多くの神格があり、それぞれが独立した女神としても信仰の対象となっています。※

その神格は宗派によってさまざま異なり、一様にはいえませんが、今回はその一部を紹介します。

この項ではそれぞれどういった性格なのかみてみます。

1.サティー(Sati)

サティーは貞淑な妻を意味します。シヴァの1番目の妻です。

夫であるシヴァが侮辱されたことにショックを受け、焼身自殺をし、それに怒ったシヴァは、ヴィシュヌに止められるまで世界を破壊し続けます。

インド最悪の慣習として名高いサティー(夫の死後、寡婦を焼き殺す慣習)は、彼女の名前に由来しています。

2.パールヴァティー(Parvati)

パールヴァティは山の娘を意味します。最初のシヴァの妻、サティーの生まれ代わりで、穏健で優しい金色の肌を持つ女神といわれています。

元来の肌は黒色でしたが、それをシヴァに咎められたため、苦行の末に金色の肌を手に入れました。

夫のシヴァには愛情豊かで献身的である様が描かれています。

乗り物はライオンです。

3.ガウリ―(Gauri)

ガウリーは黄金の女を意味します。

穀物をつかさどる神で、豊穣や生命、春など実りや恵みを表しています。

ドゥルガー8番目の化身といわれ、温和で美しい女神として描かれます。

4.カーリー(Kali)

カーリーは女性形の「時間」や「時間の充足」を意味し、カーリーの男性形はカーラーとなり、このカーラーはシヴァ神の別名になっています。そのため、カーリーはシヴァの配偶者、妻になるということです。

また、カーリーの意味する「時間」は、生か死をもたらす自然の変化を含意しています。

女神カーリーは、牙のある口から長い舌をだらりと垂らし、黒くて痩せ細ったおぞましい姿で描かれています。4本の腕をもち、その1つ1つにパーシャと呼ばれる捕縄、カトバーンガと呼ばれる先に頭蓋骨が付いた杖、剣、生首をもっています。描写は血なまぐさいものが多く、悪魔を殺して血をすすり、食べ尽くすといったものがあります。

また、夫である「破壊神」シヴァを挑発し、破壊的な動きをするように促すなど、破壊的な側面が中心に描かれています。シヴァのもう1人の妻であるパールヴァティが、シヴァの破壊的側面をフォローし、落ち着かせる役目を果たしていたのと対照的です。

インドで最難解の教義を持つといわれているタントラ諸派において、カーリーは最高神としても崇拝されてています。

3.ヒンドゥーの大女神ドゥルガーのまとめ

ヒンドゥー教の神様の捉え方は宗派によって異なるため、一概にはいえないことは注意が必要です。ただ、ほぼ全インド人のイメージとして、ドゥルガーはシヴァの奥さんで、怒ると怖いというのは共通だと思います。

私が以前、インドでホームステイしていた家の奥さんが、旦那さんと子供を怒っていた際に、私が冗談でカーリーってこんな感じなの?って怒られていた旦那さんに聞いたことがあるんです。すると旦那さんと子供は大爆笑、 奥さんは私に激怒していました。


※「(別)神格」と「化身」は同じような意味ですが、神話によって、神格(deity)となっているものと、化身(avator)と書かれてるものがあります。

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