インドの感染症:デング熱 2度かかると…

インドの感染症:デング熱 2度かかると…

インドに行く際は予防接種を受ける人も多いと思います。主だったものではA型肝炎、腸チフス、狂犬病などの予防接種があります。しかし、インドで流行っている感染症であるデング熱の予防接種は流通していません。

実は私も、1度だけこのデング熱にかかったことがあります。デング熱とはどういったものか、どういう対処法があるのか今回の記事では紹介します。

1.デング熱とは

FORTHによれば、デング熱(dengue fever)は蚊、主にネッタイシマカによって媒介されるウィルスで、熱帯・亜熱帯地域でよくみられる感染症です。蚊が増える時期、デリーなどインド北部では、8月下旬から11月頃に流行します。

潜伏期間は4-7日といわれ、突然の高熱が襲います。40度の高熱、頭痛、目の奥の痛み、関節痛、筋肉痛、発疹などの症状が2つ以上出たら、デング熱を考える必要があるということです。

感染してしまった際は、アセトアミノフェンという解熱剤を使用します。他の解熱剤では病気を悪化させる可能性があるようです。薬局に行けば安価で買えるため、置き薬として準備しておくと良いかもしれません。

死亡率は1%未満(早期発見と適切な処置が必要)と低く感じますが、2度目の感染はそうではないので注意が必要です。

予防接種は現在、日本やインドでは受けられないようです。

2.デング熱に2度かかると…

デング熱に2度目の感染をすると「デング出血熱」を発症する危険性が飛躍的に高くなります。これは、鼻血や消化管出血などの重度の出血や、臓器不全などの合併症を引き起こし、重篤率、死亡率がかなり高くなるといわれています。

2度目の感染の場合、最初は1度目の症状からはじまり、3-7日後に体温が低下し、嘔吐や吐血等の症状が現れ、2日以内に死ぬケースが多いです。

デング熱のウィルスには、インフルエンザのように「型」があり、それは4種類だといいます。感染した場合は、その4つの中の1つの免疫力はつきますが、他の型の免疫は部分的かつ一時的で、2度目の感染でデング出血熱に発展するリスクが飛躍的に高まるそうです。

3.治療法と病院選び

40度を超える熱が出て、身体の痛み、発疹などの症状が出たら、迷わず病院に行きましょう。ただのデング熱でも、適切な処置や薬を処方してもらわないと、合併症を引き起こす危険性があります。ただ、1度目の感染なら大げさなことは何もありません。30分もあれば家に帰れるでしょう。

しかし、2度目の場合はデング出血熱となり命の危険を伴う可能性が高いため、入院し、処置を受けることになります。

インドの町医者は信用できない、衛生面が心配だという方は、値段は高くなりますが、プライベートの病院をおすすめします。町医者に比べ料金はグンと上がってしまいますが、保険に入っていれば入院費も気にしないですみます。安心して行けそうな病院をあらかじめ選定しておくとよいでしょう。

具合が悪くて英語を話せない場合でも、日本語が通じる病院もあります。あらかじめ調べておけば、いざという時の助けになるでしょう。

デリーで個人的におすすめの病院は、SaketにあるMax Super Speciality Hospitalです。Max Health Care系列の病院で、レベルの高い病院がデリー各地、周辺にあるので、デリー在住の方は覚えておくとよいと思います。

4.蚊に刺されないために

日本人のインド駐在の方は、フラットの高層階暮らしの人も多いかもしれませんが、下町暮らしをしていた私の蚊の対処法を紹介してみます。

  • 農薬や消毒液を家の周囲の下水に徹底的に散布する(効果は一時的です)
  • 家の屋上等にある貯水槽などの清掃を徹底する(鉢植えなども要注意です)
  • 日本から殺虫剤をもってくる(インドの殺虫剤は強烈で喉がおかしくなるため)
  • 蚊帳をかける(バザールで500円も出せば買えます)
  • ファンをつけっぱなしにする(冬場でも私はファンを付けたまま寝ています)
  • 終日、長袖長ズボンで過ごす

出来ることはこれくらいでしょうか。

5.インドの感染症:デング熱 2度かかると…のまとめ

最後に、私がデング熱にかかった時の体験談を紹介します。

その当時の私は、東デリーの日本人などまったくいない下町に住んでおり、夏が終わるころには蚊が大量発生するような地域でした。当時の私は、蚊に刺されるのは嫌でしたが、蚊帳程度の措置だけで、日中は半袖で過ごし、対策はあまりしていませんでした。

私がデング熱にかかったのは、何年かに1度起こっているデング熱のアウトブレイクの年でした。前日までは何ともなかったのですが、朝起きたら突然40度の高熱と関節や筋肉の強い痛みが出ました。

オートを捕まえてなんとか病院に行き、処置をしてもらいましたが、3日間くらい熱が下がらなかったようです。その時は注射を打たれ、薬の処方のみと短時間で終わった気がします。その後は安静にしていれば治ったので、周りの話通り、初期に医者にかかれば簡単に治るというのが私の実感です。

インドに長期間滞在されている方は、大気汚染で身体が痛んでいる人も多いと思うので、合併症なども怖く感じます。

私の周りでは、2度目のデング熱は「死ぬ」といわれています。医療データ的にも、2度目のデング熱は初期対応が遅れると致死率が極めて高くなると出ています。

そうならないために普段から蚊には注意を払う必要があります。皆さまが感染しないことを祈っております。

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