インドの国技:クリケットの小話

インドの国技:クリケットの小話

私たち日本人にとって、インドでスポーツはあまりイメージが湧かないのではないでしょうか。

しかしインドではよく、道端で子供たちがボールとバットを使って遊んでいるのを、インド在住者なら見かけたことがあるかと思います。あのスポーツこそインドの国技とも呼ばれる「クリケット」です。

クリケットの競技人口は、バスケットボール、サッカーついで世界第3位ということですが、ほとんどインド人で競技人口を稼いでいると思うのは私だけではないでしょう。

最近は日本でも、元プロ野球選手が次々とクリケットに転向したり、今年の一月には、19歳以下の日本代表がW杯に出場したりと知名度を上げてきている(?)スポーツです。

このスポーツの発祥はイギリスで、他にもクリケットが有名な国として、スリランカ、パキスタン、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカ、などかつてのイギリスの植民地だった国々で盛んに行われています。

そんなクリケットというスポーツを少しでも知っていると、インド人とのトークが盛り上がると考えているので、ここでは2つに要点を絞ってお話しします(ルールなどはまた別の機会に紹介します)。

  1. クリケット選手の給料
  2. インド最高峰のクリケット大会

1.クリケット選手の給料

日本のスポーツ選手の給料を思い浮かべてみてください。

例えば日本のプロ野球選手で、現在最も給料が高い選手は、巨人の菅野投手の年俸約6億5000万円(2020年)です。一方、インドのクリケット選手で最も給料が高い選手はvirat kohli(ヴィラット・コーリー)選手で、なんと年収約26.5億円!!(2017年Forbes)です。

スポンサー料などの関係があるにしても、一流プレイヤーはものすごい額を稼いでいます。インディアン・ドリームとでもいうのでしょうか、彼はインドでは英雄のように扱われています。インドでは知らない人はいないでしょう。

クリケット選手になるためには激しい競争を勝ち抜かなければなりません。なんせ人口が多いですから、狭き門であることは容易に想像できます。

しかし、もしプロの選手になることができれば、莫大な収入を手にすることができるので、一部の熱心な家庭では、自分の子供をクリケット選手にするために、学校もいかせずに、クリケット・アカデミーに通わせることもあるそうです。極端なところがインドらしいですね。

クリケットのいいところは、ファンが幅広いというところです。コアなファンもいれば、有名な選手しか知らないファンいますし、何よりそういうファンをひっくるめてみんなでスポーツを楽しんでいる姿がとても印象的です。

2インド最高峰のクリケットの大会(IPL)

インドでは毎年5月に、世界中のプレイヤーが集まる最高峰の大会IPL(Indian Premier League)が行なわれます。

その仕組みは、まずインドの主要都市ごとにチームが作られ、チームのオーナーが世界中の選手をオークション形式で落札し、チームを作っていきます。人身売買のような形式ですが、このオークションもインド人にとっては盛り上がるイベントの1つです。なぜなら1人の選手がオークションの結果次第では、前回大会とは別のチームに移動することもあり得るからです。

さらに、世界各国のスター選手も一堂に集まるため、世界のクリケットのオールスターとも言えるでしょう。そして主要都市ごとなので、地元の盛り上がりはすさまじい勢いです。

例えばチェンナイでは、Dhoni(ドーニー)選手という、これまたインドでは超有名でレジェンド級の選手が長年キャプテンを務めており、私はチェンナイではどこへ行ってもドーニーの話(武井壮さんがドーニー選手と会ったという情報をツイッターで入手していたため)をしてインド人と盛り上がっていました。

またこの時期になると、街中でもチームカラーのペイントを施した人や、ユニフォームを着た人々を良く見かけると思います。そして少しでもクリケットに関する話題になると、どこのチームのファンかと聞かれることは多いです。なので最低でも、自分の住む地域のチームくらいは覚えていても損ではないでしょう。

インドでこの大会を知らない人は間違いなくいないと思うので、ぜひ話のきっかけになればと思います。

クリケットを少しでも知っていると、インド人に喜ばれることが多いので、最低でもこの2人の選手は覚えておくと役に立ちます。ちなみにこの2人の選手はよく街の広告や看板にも使われています。加えてドーニー選手に関しては、映画まで作られているので必見です。

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