クリケットのルール

クリケットのルール

ここではインドの国技である「クリケット」の簡単なルールを説明します。

クリケットのルール

マイナースポーツに詳しい方なら、クリケットは野球の原型となったスポーツだという話をどこかで聞いた事あるかと思います。よく言われるのは「素手でやる野球」や「360度打てる」などで、これらはすべて正しく、知っている人も多いです。人数は1チーム11人で行いますが、ボールとバットを用いて、投げて打つという動きは野球とほぼ同じなので、この先の説明はぼんやりと野球を思い浮かべていただければ結構です。

その中でも大きく違う点が3つほどあるので、そこを詳しく説明したいと思います。

  1. 試合形式と勝敗
  2. 守備(フィールディング)の仕方
  3. 攻撃(バッティング)の仕方

1.試合形式

まず、試合形式に関して大きく異なる点は、攻守交替が一回しかないという点です。野球でいうと、「一回の表裏で試合の勝敗が決まる」ようなものです。

守備側のチームは、決められた投球数をすべて投げ切る or 10個のアウトを取ることで守備が終了し、攻守交替となります。

より多くの点数を取ったチームの勝ちなので、後攻のチーム(フィールディング・ファーストとも言います)が勝つときは毎回サヨナラ勝ちとなります。

試合形式は投球数によって分けられています。大きく分けて3タイプの試合形式があります。

  1. T20(T-twenty もしくは twenty-twenty と呼ばれます)。試合時間が最も短い形式です。6球1セット(これをオーバーという)で20オーバーあるので、投球数は120球です。試合時間は2〜3時間程度。興行目的に作られた形式だと言われます。ちなみにインド最高峰の大会であるIPLはこの形式です。
  2. ODI(One Day International の訳。単にワンデイとも呼ばれます)。40オーバー(240球の投球数)の試合となります。試合時間はその名の通り、とはいきませんが、日没まで行われます(6時間弱)。最もポピュラーな形式です。
  3. Test match (テストマッチと呼ばれます)。これがクリケットの試合時間が長いと言われる所以です。5日間かけて行われる球数無制限、2イニング(攻守交替2回あり)の試合となります。最も伝統的な形式です。

2.守備(フィールディング)の仕方

まず、クリケットのフィールドについて説明します。直径60〜80メートルほどの楕円形の形で、中心にピッチと呼ばれる長方形のエリアがあります。このエリアの両端にはウィケットと呼ばれる三本の棒が刺さっています。

基本的に投手(ボウラー)はこの棒めがけて投球(ボウリング)し、倒すことで、打者(バッツマン)をアウトにできます(このアウトをボウルドといいます)。バッツマンが打ちづらいようにワンバウンドを投げるのが基本となります。ボウラーの中にはボールにスピンをかけてバウンドを変化させて投球を行う選手もいます。その他にも打球とノーバウンドで捕球する(コート)、2人のバッツマンの交差中にウィケットを倒す(ランアウト)が主なアウトとなります。相手の打者を10人アウトにするか、規定投球数を投げ切ることで攻守交代が行われます。

野手(フィールダー)に関しては、基本の守備位置に置かれます(だいたい全方位に散らばります)。ボウラーの特徴やバッツマンの特徴に合わせてキャプテンの指示に従い、守備位置を変更します。10アウトで攻守交代なので、1つのアウトの重みが野球のそれとはとても違います。というわけで、アウトを取ると、守備陣全員が感情をむき出しにして喜びます。クリケットで一番盛り上がる場面の1つです。

3.攻撃(バッティング)の仕方

攻撃はほぼ野球と同じで、投手(ボウラー)の投げるワンバウンドの球を打ち返すのが基本となります。

野球と異なる点は、打者(バッツマン)はアウトになるまで打ち続けることができる点と、2人ペアを組んで攻撃する点です。これは2人が同時に打つという意味ではなく、1人はランナー(ノンストライカーと言います)のような扱いとなり、投手側のウィケット(ホームベースのようなもの)の近くで待機します。

そしてバッツマンが打つと同時にお互いが交差するように走り、交差した回数ごとに1点が入ります。野球で例えるなら、一塁と本塁しかない状態ですね。ただし、交差途中にウィケットを倒されるとアウトになるので注意が必要です。

他にもフォーやシックスと呼ばれる特別な点の入り方があります。これは球場で定められた範囲(バウンダリー)をゴロで越えると「フォー」と呼ばれ4点が入り、ノーバウンドで越えると「シックス」と呼び6点が入ります。この場合は走る必要はないので、野球でいうホームランのような形となります。

このようにして点数を積み重ねていきます。10人がアウトになった時点で、ペアが組めなくなるので攻撃は終了となります。バッツマンはアウトにならないようにウィケットを守りながら、時にはフォーやシックスを狙ってフルスイングしていくのが、よくある攻撃の流れです。

そのため、試合の前半はほとんど動きがありません(早い段階でアウトになってしまうと、後半に点数が取れる機会を逃してしまうからです)。※

以上で簡単なクリケットのルール説明は終了となります。これであなたもインドでクリケット中継が楽しめるはず?

※補足

常に2人ペアでバッティングを行い、一度アウトになった打者はその試合で二度と打つことができないので、例えば、T20の試合形式であれば、球数120球のうち、各打者が1球でアウトになった場合、たったの10球(打者は11人なので、10人目がアウトになった時点で、ペアが作れなくなるので)で攻撃終了になる可能性があります。ですので、攻撃の前半はアウトにならないように慎重にバッティングを行うということです。慎重に行うということは、アウトになる可能性のあるバッティング(フライを打つ)を行わないということなので、シックスやフォーなどの大きな得点につながるバッティングはしないということです。

また三振はありません。アウトにならない限り、打者は試合の最後まで打つことができます。

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