インドの色の革命

インドの色の革命

色の革命」というものをご存知でしょうか。

世界では様々な「色の革命」と呼ばれるものがあり、黒・白・赤・青・緑・黄など、様々な革命があります。

今回は、インドにおける色の革命を簡単に紹介し、その中でも有名な緑と黄の革命について紹介します。

1.色の革命って何?

〇〇の革命というと、不穏なイメージをもつ人もいるかもしれませんが、「色の革命」というのは、主に農業生産などの生産力が、飛躍的に向上した際に用いられる言葉です。

世界的に有名な色の革命は「」の革命です。これは1960年代以降、インドを含む、アジアや中米を中心に進められた、支援による農業の技術革新で、穀物など、農業生産量が大幅に向上することになりました。

様々な色の革命があるので、紹介します。

  1. 青の革命 - 魚
  2. 茶色の革命 - 革・ココア
  3. 灰色の革命 - 肥料
  4. 緑の革命 - ・穀物
  5. 白の革命 - 乳業
  6. 銀の革命 - 卵
  7. ピンクの革命 - 医療品・医薬品
  8. 赤の革命 - 肉・トマト
  9. 黄色の革命 - 油糧種子

この他にも、様々な色の革命があり、生産量や技術向上などが、技術革新によってもたらされています。

次の項からは、インドの色の革命で有名な「緑」と「黄色」の革命を、具体的に紹介します。

2.緑の革命

インドの「緑の革命」は、ロックフェラー財団などの支援によってはじまり、灌漑設備など、農業に適した土地の選定や、技術革新、農法の教化などにより、穀物を中心に、農業生産量は飛躍的に向上しました。

1961年の飢饉によって、インドが大きな被害に苦しむ中、このプロジェクトは始まっています。「緑の革命」を経て、1950年に650万トンだった小麦生産量は、1990年代後半までに約7000万トンと、10倍以上の増加をみせています。また、米の生産量も同様に、2000万トンから9000万トンと増加しています。

緑の革命」以降、穀物生産量が特に増えたのが、インド北西部の州です。1970年代の全インドの米生産の42%、小麦生産の35%は、パンジャーブ州とハリヤナ州でした。

インドの「緑の革命」の成功要素として、次の3つが挙げられています。

  1. 高生産が見込める品種化学肥料
  2. 灌漑設備
  3. 政府による農産物買い上げなどの支援制度

パンジャーブ州とハリヤナ州は、このすべてが当てはまっているということです。

米と小麦の生産量が劇的に増加したことで、インドは当初の目標である食料自給率100%を達成します。

緑の革命」が軌道に乗る以前のインドは、毎年、アメリカなどから食料支援を受けており、200万トンから700万トンの小麦を輸入してきました。しかし、1970年代後半に入ると、小麦の輸入量は劇的に減り、逆に輸出をできるまでに至ります。

この安価な穀物の輸出は、食料生産の向上をなかなか達成できない周辺国にとり、とても良い影響を与えています。

3.黄色の革命

緑の革命」は、主に穀物生産の大幅向上を達成した、食料の自給を達成するための成功例といえます。「黄色の革命」も同様に、食料自給率向上に大きく貢献したといわれるもので、油糧(ゆりょう)作物の生産力の、大幅な向上が達成されています。

インドでは食料消費の変化によって、1970年代後半から、食用油の需要が急激に伸び、従来の輸入量は年間10万トン程度でしたが、1976年には100万トンと劇的に上昇します。需要の急増に供給が追い付かなかったため、食用油価格は高騰してしまいます。輸入が急増する前年の1975年から、急増後の1980年では、その物価は約45%も上昇しました。小麦の物価上昇率が1%にも満たなかったことを考えると、異様に感じます。

そこで政府は、1970年代末から、食用油の増産計画を始めることになります。こうした一連の政策の中で最も、成果を上げたことで知られるのが、油糧種子技術向上を目標とした、1986年の政策です。この政策によって、農家や製油業者は、落花生ナタネなどの油糧作物の品種改良や農法、精製技術向上のための支援を受け、その結果、1990年代初頭には、食用油の輸入量はほぼゼロとなりました。

油糧作物の生産が拡大したのは、主に南・西インドの州です。落花生をはじめとした油糧作物の多くが、水量が少ない、灌漑設備の整っていないような土地でも栽培ができるためです。

4.インドの色の革命のまとめ

インドのこうした生産力の向上の流れをみると、どれもその上昇率が極端すぎて、驚いてしまいます。これも、インドの農業が近代化されてこなかったことに、原因があるのでしょうか。地方の農村部などでは、教育も行き届いていない層も一定数おり、そうした層が古来からの「伝統」農法を続けているのでしょう。

インド各地の土地に最適化した農法・作物の浸透が進めば、インドの様々な問題の改善に繋がるのかな、と思いを巡らせたところで、今回の記事を〆たいと思います。

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