ヒンドゥー教4大神領:チャトゥルダーマ

ヒンドゥー教4大神領:チャトゥルダーマ

チャトゥルダーマ(Char Dham)という言葉を、聞いたことはあるでしょうか?

この言葉はちょっとマニアックかもしれませんが、ヒンドゥーの4大神領を指し、特にヒンドゥー最大宗派の一つである、によって神聖視されている場所です。4大神領って、力強い言葉ですね。

今回は、このチャトゥルダーマという聖地を紹介します。

1.チャトゥルダーマって何?

チャトゥルダーマは、ヒンドゥー教の「4大神領」を意味する、インド亜大陸の東西南北の四隅を護るように位置する、聖地です。ヒンドゥー教徒全体にとっての聖地となっていますが、このチャトゥルダーマをとりわけ重要視しているのは、ヴィシュヌ派の人々です。

ヴィシュヌ派にとって、この4つの聖地をすべて巡礼することは、ヒンドゥー教徒究極の目的である解脱へと繋がる、悟りの境地を実現する助けとなる、と考えられています。

4つの聖地は、北のバドリーナート(Badrinath)、東のプリー(Puri)、南のラーメーシュワラム(Rameswaram)、西ノドワールカー(Dwaraka)です。

以下、それぞれの聖地の解説をします。

2.北のバドリーナート

北に位置するバドリーナートは、ウッタラーンチャル州の、ヒマラヤ山脈にある聖地です。この地の聖地巡礼は、ヴィシュヌ神を祀る極彩色の門をもつ、バドリーナート寺院を目的地としています。

この寺院は、アラクナンダー川(ガンジス川の支流)沿いの、標高約3100mにあり、冬季は閉鎖されています。巡礼は、5月から10月の間に、全インドから人々が訪れます。

この地は、ヴィシュヌの化身であるナーラーヤンが、断食をはじめとした苦行を達成した地として、知られています。

バドリーナートという名も、ナーラーヤンが苦行を終えた瞬間に、周囲がベリーの木で覆いつくされていた、という神話に由来するものです。「バドリ」はサンスクリット語でベリーを、「ナート」は神を意味します。

3.東のプリー

北に位置するプリーは、オリッサ州のベンガル湾に面する、海辺の聖地です。この地の聖地巡礼は、ジャガンナート(世界の主宰神)寺院を目的地としています。

ジャガンナートは、元来オリッサ地方の土着の神でしたが、ヒンドゥー教に取り入れられ、ヴィシュヌの化身であるクリシュナと同一視されることになりました。

ジャガンナート寺院には、クリシュナの兄バララーマ、妹スバドラーとともに、ジャンガートは本尊として祀られています。

6~7月の9日間、ラト・ヤートラーという祭りで、盛大に祝われます。

4.南のラーメーシュワラム

南に位置するラーメーシュワラムは、タミル・ナードゥ州からパーンバン橋で海を渡った先の、パーンバン島にある聖地です。この地からは、浅瀬が続いており、以前は歩いてスリランカまで渡れたといわれています。

この地の聖地巡礼は、ラーマナータスワーミー寺院を目的地としています。

ヒンドゥー叙事詩『ラーマーヤナ』の主人公ラーマ王子(ラーマはヴィシュヌの化身)は、魔王にさらわれた妻を救出するため、この地から橋を架け、魔王のいるランカー島(スリランカ説が有力)に渡り、妻を救出したとされます。

ラーマがシヴァ神のリンガを建立し、祈ったとされる場所に、ラーマナータスワーミー寺院が建てられています。

この聖地は、ヴィシュヌ派とシヴァ派双方にとり、特別な聖地です。

5.西のドワールカー

西に位置するドワールカーは、グジャラート州のアラビア海に面した場所にある聖地です。この地の聖地巡礼は、ドワールカーディーシュ寺院を目的地とします。

クリシュナ神を祀るこの寺院は、72本の柱で支えられた5階建ての本殿をもち、その姿は壮観です。この地は、クリシュナが安寧の地を求めて辿り着き、その後、この地を統治したとわれています。

イスラム勢力の侵入後、クリシュナ信仰の本拠地とされるブラジュ地方が攻撃を受けたため、中世以降、多くのヒンドゥーの聖者がこの地に移り、クリシュナにちなんだ寺院群を建立したとされています。

6.ヒンドゥー教4大聖地:チャトゥルダーマのまとめ

ヒンドゥー教の4大神領は、特にヴィシュヌ派の聖地となっていますが、ヒンドゥー全体にとってももちろん、聖地となっています。他にも「12の輝けるリンガ」「小さなチャトゥルダーマ」「7聖都」「3」など、様々な聖地群があります。

また機会があれば、他の聖地も紹介したいと思います。

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