史上最高の日印関係?安倍・モディ両首相が築いた友好

史上最高の日印関係?安倍・モディ両首相が築いた友好

先日の、安倍首相の健康不安による退陣表明を受け、インドのモディ首相は、次のようなメッセージを、ツイッター上で安倍首相に送っています。

「病気で退かれるとのこと、胸が痛みます。あなたの卓越した指導力と献身により、インドと日本の関係は、より強化されることになりました。1日も早い回復を祈ります」

このモディ首相のツイートに対し、多くのインド人からも、安倍首相を労(ねぎら)う言葉や、日印関係の深化に果たした役割を、好意的に評価する言葉が寄せられていました。

今回は、第2次安倍政権の誕生以降、日本とインドが、どのような結びつきをしてきたのかを紹介します。

1.安倍首相とインド

安倍首相とモディ首相が、友好関係を築いてきたことは、インドでも度々、報道されおり、日本の首相がインドで注目されることに、私も新鮮で驚きを感じていました。

現在、日本とインドは、国内・国外事情が許す限りは、1年おきに、相互の国を訪問することになっており、対中国を見据えた安全保障や、インド国内の産業や、インフラの投資プロジェクトなどが議論されています。

インドにとって、互いの国を1年おきに首脳が訪問し合うという関係は、ロシアに次いで、2番目だといいます。

こうした関係は、第1次安倍政権の時に始まっており、当時から、安倍首相がインドの重要性を考えていたことがわかります。

2.安倍首相とモディ首相

安倍首相とモディ首相は、緊密なやり取りを重ねる中で、その仲は、個人的な関係にまで発展したといわれています。

この2人の関係のハイライトとしてよく紹介されるのが、2017年に行われた、安倍首相のインド訪問です。この際、モディ首相の故郷である、グジャラートで、9㎞におよぶパレードが行われ、沿道には約5万人が押し寄せました。モディ首相の故郷に、外国の首脳が招かれ、パレードが行われるのは初めてのことで、インドでも大きく報道されていました。

そして、その翌2018年、安倍首相は、山梨県の自身の別荘に、モディ首相を招きました。この別荘に、外国首相が招かれたことは初めてとのことで、これもインド国内で、好意的に報じられています。

3.両国首脳の良好な関係を背景にしたプロジェクト

両首相の良好な関係の成果として、新幹線事業の開始があげられています。

このプロジェクトが、両政府間で調印されたのが2015年で、日本としては、近年、インドネシアにおける高速鉄道事業を中国に奪われたこともあり、かなり力を入れていた案件だったといいます。

開通予定は2023年で、インド最大の都市ムンバイと、モディ首相の故郷グジャラート州の産業都市アーメダバードまでを、結ぶものになっています。これにより、従来は6時間強かかっていた移動時間が、約2時間にまで短縮されることになり、この地域の発展の起爆剤として、期待が寄せられています。

この総事業費は、約1.8兆円で、うち1兆円が、日本からの円借款によって担われています。この区間の事業が、順調に収益を重ねることができれば、全インドに新幹線網が敷かれることになるプロジェクトだといい、日本人も期待の、巨大事業です。

ただ、他の事業同様に、工事の遅延が続いており、2023年の開業の見通しは立っていないといいます。

この他にも、様々な巨大産業プロジェクトが、日本・インドの共同出資で進められています。デリー・ムンバイ間の産業大動脈構想や、大都市部における地下鉄網、インド各地の高速道路網の構築なども、両国期待の事業となっています。

4.結びつきを深めた安全保障関係

近年、の分野でも、日本とインドの結びつきは深まっています。

独立後のインドは、植民地時代の反動で、非同盟主義といわれたように、一定の国との結びつきを強めることを、警戒する傾向にありました。

しかし、そうしたインドの考えを変えさせるきっかけとなったのが、中国拡張主義です。

この中国の脅威に対し、第1次安倍政権の時に考えられたのが、「インド太平洋構想(Free and Open Indo- Pacific Strategy)」です。

現在、この「インド太平洋構想」は、アメリカをはじめ、オーストラリア、そしてインドにも受け入れられ、合同軍事訓練も、積極的に行われるようになってきました。

インド洋における中国の拡張主義を示す代表例は、の港の接収がよくあげられています。スリランカの、中国への借金の返済が滞った段階で、返済の代わりに、港が接収されることになったのです。

これにより、中国がこの港を軍事拠点化する可能性が生じ、インド洋における安全保障上の大きな懸念となり、インドの危機感を高めました。

こうした背景もあり、インドでは、この「インド太平洋構想」を評価する声が多くあります。

5.史上最高の日印関係?安倍・モディ両首相が築いた友好のまとめ

今回、紹介したように、安倍首相とモディ首相の良好な関係もあり、近年、日本とインドは、密接な繋がりを発展させてきました。

安倍首相もモディ首相も、国内では、互いに批判されることが多い首相となっていますが、産業・安全保障における両国の密接な繋がりは、インド・太平洋地域の安定に、大きく寄与するはずです。

中国の脅威を見据え、さらなる日本・インドの緊密化を期待して、今回の記事を〆たいと思います。

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